MRという職種への向き・不向きを考察|「MR不要論」の時代を生きるために考えられる3つの適性について

2022年4月に製薬会社へ入社し、MRとして活動して約半年が経過しました。

まだまだ歴は浅いですが、実際の現場活動や先輩方のお話に基づいて、MRに適性があるのはどのような人かを考察していきます。

 
向き・不向きの観点に大別してお話しするね〜

また、昨今は「MR不要論」が頻りに提唱されるようになりました。

この説に関してはこちらの記事で紹介しているので、気になる方は合わせて読んでいただけると幸いです。

これからの時代を生き残るために、MRに求められる能力についても本記事では検討していきます。

 

この記事は、2023年1月7日に作成されています。

MRという職業への向き・不向き

本章では、個人的な観点からMRの適性について紹介します。

できる限り主観を排除し、どなたにも当てはまるよう普遍的な観点からお話できればと思います。

MRに向いている人の特徴3選

私がMRに向いていると感じる人の特徴は次の3点です。

(MRに向いている人の特徴)

  1. 医学的なことを勉強するのが楽しい
  2. 人とコミュニケーションを取るのが好き
  3. 向上心や出世意欲が強い

 

医学的なことを勉強するのが楽しい

医薬品や疾病の情報は、研究が進むに連れて常に更新されています。

最新の知識を以てMR活動を行うため、日頃から学習し続ける姿勢が大切です。

専門性が高いオンコロジー領域では、「毎日文献を読むのが大変」という意見を聞いたことがあります。

 
他には、法律や医療制度に関する知識も重要だよ。

多くの製薬会社では、入社してからMR認定資格の取得を目指します。

分厚いテキストが3冊あり、合格点に達するまでには現場活動と両立してある程度の学習時間が必要です。

MR認定資格に合格することはゴールではなく、一つの通過点に過ぎません。

大学での文理関係なく、医学的な分野に興味を持ち、新しい知識を得ることにやりがいを感じられる人はMRに向いていると思います。

 

筆者は文系(法学部)出身だよ〜

人とコミュニケーションを取るのが好き

MRは情報提供・収集の他に、営業としての活動を行います。

その上で、医師や薬剤師、MSさんとの面会が必要不可欠で、人とコミュニケーションを取る機会が多くあります。

 
迅速で正確な対応が求められるよ。

人と話すのが好きではなくても、知識をもとに相手の求める情報を考え、短時間で分かりやすく伝えなければなりません。

伝えるだけではなく、相手の話を聞く傾聴力は同様に大切だと思います。

参照:人間関係が上手くいくコツは「傾聴力」

医師や薬剤師を怒らせてしまうケースもありますが、その際に感情的にならず、冷静に対処することがより大きなトラブルを避けることに繋がります。

クレーム対応は気が進むものでは決してありませんが、私自身も何度か経験することで慣れました。

 

欠品に関する問い合わせが圧倒的に多かったよ。

現在、医薬品業界は供給問題が課題となっていて、これに関するクレームやご意見が多い状態が続くことが予想されます。

現場のMRが流通に関与できる範囲は限られていますが、必要とする顧客に細やかな情報提供をすることで、医師や薬剤師の先生が先を予測して対応できるよう支援することに繋げられます。

 

向上心や出世意欲が強い

向上心がないMRは、残念ながら今後取り残されるか淘汰されてしまう可能性が高いです。

現に大手製薬会社で大規模なリストラ及び早期退職が実施されています。

MRは営業としての側面も強くあるため、数字に追われる職種です。

私の場合、ある製品の新規実績〇〇件/月や追補実績が発売日に納入〇〇件など、これらの成績が営業評価に関わってきます。

 
未達だとボーナス査定に反映されるよ。
製薬業界に限らず、内資系企業であっても生涯雇用の時代は終わりました。
これからは厳しい環境で生き残るために常に自分の市場価値を高め、先を見据えて行動しなければなりません。
 
筆者は社会人になってTOEIC学習を再開したよ。

英会話教室に通う、プログラミングを身に付ける、資産運用について学ぶなど、内容は人それぞれだとと思います。
自分の身は自分で守るため、社会人としてより高みを目指して生活していく姿勢が大切です。

 

MRに向いていない人の特徴3選

先ほどとは反対に、残念ながらMRに向いていないと感じる人の特徴は次の3点です。

(MRに向いていない人の特徴)
  1. 帰宅後は仕事のことを一切考えたくない
  2. 運転が苦手またはできるだけしたくない
  3. 全国転勤は避けたい

 

帰宅後は仕事のことを一切考えたくない

前章で記載した通り、常に最新の知識を身につけるための学習が必要です。

入社してからの約半年間は、MR認定試験対策を行わなければなりません。

特にMR認定試験前の期間は、現場活動と勉強を並行して行いますが、就業時間内だけでは十分な時間を確保できません。

帰宅後、毎日少しずつでも勉強する習慣を付けて継続することが求められます。

慣れない仕事で疲労してしまいますが、早起きして朝30分だけ勉強するなど、工夫の方法は人それぞれです。

 
筆者は休日にまとめて勉強していたよ〜
認定試験終了後も、日々更新される情報や新しい業務内容を学んでいきます。
「帰宅後に一切仕事のことを考えたくない」という方は、残念ながらMRには向いていないかもしれません。

 

運転が苦手またはできるだけしたくない

MR活動の多くの時間は、運転に費やすことになります。

私は札幌市の一部を担当していますが、一日の走行距離は平均すると50kmを超え、運転時間は4〜5時間を超えます。

 
北海道では雪が降るから特に大変だよ。
より広いエリアを持っている先輩は、自宅から最も遠い施設まで行くのに片道5時間掛かるそうです。
毎日運転するので交通事故に遭うリスクは相対的に高くなります。
私は現在のところ違反・事故はありませんが、7人いる同期のうち約半数は入社して半年以内に交通事故に遭っています。

日本製薬工業協会の環境安全委員会の『環境報告2015』のMR自動車事故状況の発表では、2014年度有責事故率(有責事故数/車両台数)は21%、また、新人MRの事故は年々悪化の傾向にあり、特に新人MR(赴任後1年以内)の事故発生頻度は86.6%に達していると報告されています。

(2015年 日本製薬工業協会-環境安全委員会)

交通違反をしてしまうと関係者や会社に損害を与えてしまうだけでなく、自分の経歴にキズを付けてしまうことになります。

また、外資系の製薬会社では、交通違反の点数が営業評価やボーナスの査定に影響する企業があるため、その意味でも交通事故に注意が必要です。

 

全国転勤は避けたい

MRに限らず、大企業に総合職や営業として就職すると全国転勤がある場合が多いです。

私が就職した製薬会社でも、MR職は「全国転勤あり」と記載されており、実際に北海道から福岡まで各地に配属されました。

 
MRは転勤ありきの職種と言われているよ。
企業によっては勤務地の希望を聞いてもらえますが、基本的には会社の都合で配属が決定されると考えておきましょう。
私を含めて同期の全員が希望と異なる配属となりました。
 
配属先の決定に関する記事はこちら
就活していた当時、私は東京以外で働きたくないと考えていました。

しかし、配属されてからは「若い期間に複数の都市で生活できるのは良い経験になる」と前向きに捉えられるようになりました。
 

参照:【MRの残酷な全国転勤事情】家を建てた直後に転勤!?

現地で観光スポットやグルメ巡り、サークルに参加して友だちができ、楽しく生活できています。
生活拠点が増えることにより、どのような環境にも対応できる力が養われ、「生活力」の向上に繋がる点はメリットだと感じています。
 
引越しは毎回面倒に感じるけどね…

これからMRになりたいと考える就活生・社会人の方へ

本記事を読んで、MR職は自分に向いていると感じたり、なかには逆に躊躇してしまったという方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、「MRとして働きたい」という気持ちが強くあるのであれば、勉強や運転が苦手、全国転勤は嫌だと考える人でも挑戦する価値は純分にあると思います。

私自身、MRとして働いていて感じるやりがいの一つが、医薬品や疾病に関する知識が増えて日常で役立つことです。

また、実家や祖父母の家に帰省した際、机に置いてある薬を見て何のために服用しているのか予想して会話をすることができました。

家族の健康問題にも関与できるので、仕事をする過程で得られる知識は貴重だと思います。

本記事が、MRとしての就職を考えている就活生・転職を考えいる方にとって少しでも参考になれば幸いです。

 

最後まで読んでくれてありがとう!