内資系製薬会社MRに就職するとき役に立った資格3選を暴露!持ってると有利って本当?

私は大学時代に趣味で8個以上の資格を取得しました。

以下が私が保持している資格の一覧です。

  1. 普通自動車第一種運転免許
  2. TOEIC公開テスト715点取得
  3. 日本漢字能力検定準1級
  4. 秘書技能検定2級
  5. ニュース時事能力検定2級
  6. 日商簿記検定試験3級
  7. ファイナンシャル・プランニング技能検定士3級
  8. くるまマイスター検定3級
  9. ドイツ語技能検定試験4級

資格を取得するまではよかったのですが、就活時に実際に役立ったものは一握りでした。

本記事では、製薬会社MRとしての就職を目指す上で役に立った資格を私の体験談を交えて紹介していきます。

 
この記事は、2022年6月28日に更新されています。

製薬会社への就職で役に立った資格3選

製薬会社MRを目指す上で役に立った資格として、以下の3つが挙げられます。

  1. 普通自動車第一種運転免許
  2. TOEIC公開テスト715点取得
  3. 秘書技能検定2級

大手製薬企業では、募集要項に六年制の薬学部卒業を条件にしている企業もあります。今回の記事ではそのような企業を除き、四年制大学の卒業を条件にした採用活動を前提に話を進めていきます。

文系の学生であってもMRになれる可能性は十分にあります。就活を少しでも有利に進めるために、本記事を読んでヒントにしていただければ幸いです。

 
それでは、早速それぞれの資格について見ていくよ〜

 

普通自動車第一種運転免許

最初に紹介するのは運転免許です。

MRとしての同期入社は8人ですが、採用者の運転免許保有率は100%でした。このことからも、運転免許を保持または運転が得意なことは就活面でプラスに働いたように感じます。

文系学生の多くは営業職を希望して就職するかと思います。営業活動では基本的に車で移動することが多いため、運転免許を取得していることが有利に働きます。

 

MRの場合、公共交通機関が発達した都心部でも移動手段は車であることが一般的です。電車やバスはダイヤを気にする必要があり、先生との面会時間を調整しにくいためです。

私が就活をしているなかで、製薬会社の面接では運転免許の有無を聞かれる機会が多くありました。運転が得意なことも就活面ではプラスに働いたように感じます。

就活時に運転免許を所持していない方は、在学中に取得する意志がある旨を伝えるのがいいと思います。

個人的には、時間に比較的余裕のある学生時代に運転免許を取得しておいてよかったと感じています。新卒一年目の頃は慣れない仕事に疲れるだけでなく、まとまった資金を工面することが難しいと感じました。

 
学生なら学校帰りや空きコマにも通えるね。

運転免許は就活で有利に働くほか、趣味としても活用することのできる資格です。その理由として以下の点が挙げられます。

  1. 車で好きな場所に行けるようになった
  2. 社会人になったら教習所に通うのが難しい
  3. 営業職の多くは運転できるのが大前提

 

私は運転免許取得後にドライブが趣味になりました。

友人を誘って何度もドライブに行ったのが今でもいい思い出です。レンタカーを利用して気軽にドライブに行けるので非常に便利です。

 

TOEIC Listening & Reading Test

(私が取得したTOEICの点数表)

就活において万能の資格はTOEIC一択であると思います。

試験時間が長くて問題数が多いので集中力を要しますが、内容自体はしっかりと勉強していればそこまで難しいものではありません。勉強すれば誰でも高得点が取れてかつ評価されやすいので、コスパ面においても最強の資格と言えるでしょう。

 

私が就活中、履歴書に書いて一番面接官に触れらる機会が多かったのがTOEICでした。

当時715点を取得していましたが、多くの面接官に「英語が得意」という印象を与えられました。製薬会社に限らず、国内大手企業、グローバル展開している企業であってもそれなりに評価していただけると感じました。

 

 

また、製薬会社の最終面接前にTOEICの受験が課されてるものがありました。

入社後、MRの同期にそのときの点数を聞くと最低でも500点以上の点数を取得していました。

しばらくTOEICを受験していない時期だったので私は630点でした。それでも面接時には英語力が高いと評価していただき、海外経験と併せてお話しすると好感触でした。

 
おおよその評価基準の目安をこの後に紹介するよ。

何も資格を持っていないけど就活のために何か取得したいという方は、TOEICから始めるといいと思います。

しかし、何点でも履歴書に書いていいわけではありません。以下では、一般的に挙げらるいくつかのボーダー・ラインを紹介していきます。

 

800点以上(外資系、グローバル企業)

外資系企業、商社、航空業界など「グローバルな業務を行う企業」では800点以上が一つの基準と言われています。

さらに、海外駐在や海外出張が頻繁にある企業では860点以上は欲しいところです。

下の表は、【外資就活】に掲載されいている戦略コンサル・外資系投資銀行・総合商社を対象とした内定者のTOEIC点数中央値です。

戦略コンサル外資系投資銀行総合商社
文系920920885
理系865885878

社内公用語を英語とする「楽天」は、入社2週間前までにTOEIC800点以上を取得しないと内定取消し、入社後も一定の基準を満たさないと減給処分の対象とされています。

 

グローバルに展開している企業にとってTOEICは一つの指標に過ぎず、より実用的なレベルでの英語力が求められます。英会話教室に通うなど、日常的に英語を使う機会を設けるとよいでしょう。

 
製薬業界では、外資系でなくてもTOEICは評価されやすい印象を受けたよ。
 

730点以上(海外担当部署に配属の可能性あり)

一般的に次のボーダーが730点とされています。

将来、「海外担当部署に配属される可能性のある企業」では最低限これくらいの点数を目指しましょう。4大商社への就職を狙うのであれば物足りない点数かと思います。

下の表は、【unistyle】に掲載されている表を一部まとめ直したものになります。

採用昇格・昇進海外赴任
750点以上丸紅、三井物産、三菱商事
730点以上武田薬品、ソフトバンク日本IBM、住友商事住友商事、双日
700点以上三菱電機、NTT東日本伊藤忠商事、キリンビール資生堂、みずほ証券

 

また、国内大手の第一三共はTOEICの推奨スコアを【募集要項】に記載しています。

参照:第一三共 募集要項

 

必須資格ではないものの、企業が明確に評価対象として採用していることがお分かりいただける一例です。

製薬業回では生き残りをかけてM&Aの動きが加速しているので、英語力は今後ますますその必要性が高まっていくと予想されます。

 

以下の動画でもおおよその目安について解説されているので参照してみてください。

 

730点には届かなくても、700点以上取得できれば英語を自身の強みとアピールして問題ないと思います。

私が最初にTOEICを受験したときの得点は600点程度でした。3ヶ月ほど苦手だったリスニングに注力して学習した結果、715点に点数がアップしました。

勉強の仕方次第では100点くらいは簡単に点数が変わります。諦めずにコツコツと取り組みましょう。

 
留学経験がなくても勉強すれば無理なく取得できる点数だと思うよ。

600点以上(国内大手企業など)

就職活動の際、履歴書に書ける最低ラインが600点です。

大学生の平均点570点よりは高い点数ですが、資格欄で必ず有利に働く点数とは言えません。先述したようなグローバル企業であれば、むしろ英語が苦手という印象を与えてしまう可能性があります。

 

国内の多くの企業では600点以上は評価の対象になることが多いと思うので、このラインを一つの目標にTOEIC学習を初めてみるとよいでしょう。

また、私の父が勤務する会社では、課長職以上の昇給にはTOEIC550点以上の取得が必要となっています。

入社後、定期的にTOEICの受験が課される企業も多くあります。就活の先を見据え、学生時代から高得点を取れることは大きなアドバンテージになります。

 

大学受験に通用するレベルの英語力があれば、600点は取得しやすいと感じたよ。

 

秘書技能検定2級

(私が取得した秘書検定の合格証)

秘書技能検定2級は、製薬会社に就職するときに役立った資格の一つです。

就活面接等で役に立つので、製薬会社に就職したいのであれば、秘書技能検定2級以上を保有しておくことをおすすめします。

必須とまでは言いませんが、有利になることは間違いない資格です。

なぜならば、面接中に使う敬語ビジネス文書の書き方など就活で活かせる知識を体系的に学べるからです。

 

また、男性の場合はこの資格を保有していること自体が面接官の興味を惹く可能性もあります。

現在勤務している製薬会社の最終面接において、男性が秘書検定を保有していることに興味を示していただき、面接官の方と会話が弾みました。

秘書検定は女性が取得するものであるイメージが強いため、男性の保有者は希少価値が高いと言えるでしょう。

 
就活において会話のネタになるのは大きなメリットだよ。

秘書検定は大学入学後の早い段階で取得することをおすすめします。

敬語や電話対応などは学習しただけではスキルとして身に付かず、実際に使って覚える必要があります。

私はスーパーで接客業のアルバイトをするなかで、秘書検定で学んだ知識を活かしながら面接時にも通用する敬語を身につけることができました。

普通に学生生活を送っているだけでは、「承知致しました」など畏まった敬語を使う機会は少ないと思います。また、お客様を相手にした電話対応をすることもないでしょう。

秘書検定で一通りの知識を学んだら、就活までに実用的なレベルにすべく、アルバイトを通して実践していくのが習得の近道だと思います。

 

在学中に最優先すべき資格はTOEIC!

冒頭で紹介したように私は様々な資格を取得してきましたが、実際に役立ったと感じるものは以上の3つでした。

そのなかで特におすすめしたいのがTOEICです。

TOEICはどの業界においても評価の対象になりやすく、きちんと勉強すれば誰でも高得点を目指せる試験です。年10回試験が実施されているので、自分のタイミングで受験しやすいのも大きなメリットであると思います。

私が所属する製薬会社では、就職後に全社員を対象としてTOEICの受験が毎年義務付けられています。TOEICは就活時だけでなく入社後に評価項目の一つとして設定されていることもあります。

社会人になるとまとまって勉強する時間を取ることが難しいので、学生期間に試験や勉強に慣れておきましょう。

 

 
時間のある学生時代に勉強しておこう。

紹介した3つ以外の資格は、通用する業界が限定的であったりと労力に対して評価に直接結びつかないと感じました。

資格取得は有意義な時間の使い方であるとありますが、学生ならではの経験を積める貴重な時間を無理に削ってまで目指すものではないかと思います。

ガクチカにおいても、資格欄より個人の経験をアピールする方が効果的に自分の強みや魅力を伝えられます。

就活のために資格取得を検討する際は、本当にその資格が評価に繋がるのか、その業界で必要とされている知識なのかをしっかりと確認しましょう。