【社会人向け】仕事をしながらの公務員試験のメリット&デメリットをご紹介|仕事の経験を強みにして面接を進めよう!

私は新卒で製薬会社にMR職として入社し、2年目を迎えたタイミングで公務員試験対策を始めました。

結果的に、第一志望の機関と併願先として国税局から内定をいただくことができました。

 
身バレ防止のために就職先は伏せさせてもらうね。

今回の記事では、仕事を続けながら公務員試験を受験するメリットデメリットについてお伝えしていきます。

【前提】働きながら公務員試験を受ける方へ

私が公務員試験を受けていた当時、独身で残業の少ない会社だったので工夫次第で学習時間は割と確保できました。

しかし、同じ社会人であっても会社員とフリーランスの方では働き方に違いがあったり、置かれている状況は人それぞれなので一概にアドバイスするのは難しいです。

 
公務員試験のためにアルバイトで生活している人もいたよ。
学生時代に受験して合格できた方が圧倒的にラクだったと感じましたが、社会人からでも十分に合格できる可能性があります。
多くの社会人に当てはまる部分を抽出して記事を書こうを思うので、ぜひ参考にして頂けたら嬉しいです。

 

社会人の公務員試験メリット

社会人として公務員試験を受験して感じたメリットは以下の通りです。

(社会人の公務員試験メリット)

  1. 面接で社会人経験をアピールできる
  2. 公務員試験対策に使えるお金を工面できる
  3. 仕事と勉強で気分転換を図れる

 

1.面接で社会人経験をアピールできる

社会人として公務員試験を受ける最大のメリットは、面接で仕事のことをアピールできる点でだと思います。

受験者の多くは学生なので、いい意味で周りの人と差別化を図ることができます。

 
内容次第では面接官の印象に残りやすいかも。

社会人経験があれば数字を用いてより具体的な話ができたり、クレーム対応など公務員の仕事で活かせそうな経験ができます。

きちんと現職に取り組んでいる姿を伝えることで、計画性や自己管理能力を強みとして話すのもよいでしょう。

勉強に集中したいという気持ちは理解できますが、上記のような観点から社会人の場合は可能な限り仕事を続けながらの受験をおすすめします。

 
両立が難しかったら筆記試験の少し前に退職するのがいいかも
私は主にMR職としての経験を面接で話しましたが、職種は何でもいいと思います。
内容自体より結論ファーストでハキハキと話すなど、伝わりやすさやコミュニケーション能力を重視しましょう。
 

2.公務員試験に使えるお金を工面できる

公務員試験には何かとお金が掛かります。
予備校の授業料と教材、遠方に住んでいる場合は受験時の交通費と宿泊費、スーツの購入などが考えられます。
 
最低でも30万円くらいは見積もっておこう〜
私はTACさんの通信講座(総合本科生)を受講していました。
教材費、自習室の利用、面接対策など各種サービスを受けられるので、公務員試験合格への投資だと考えれば決して高くはないと思います。

出典【TAC】公務員講座の「6つの強み」

最低限必要な物の他に、個人的に買ってよかったと感じているのがiPadです。

情報を一元化することができて複数の教材を持ち歩くことなく、暗記系の科目や苦手な公式などを瞬時に確認することができます。

(実際に使用していたノート)

著作権の関係上ここには載せられませんが、テキストや表の一部を簡単に貼り付けることができるので時短が可能です。

すべての科目でノートを取ることは非効率的ですが、まとめノートは直前期に役立ったのでおすすめです。

 
重要な論点が把握できてからノートを作ろう!
 

3.仕事と勉強で気分転換を図れる

勉強をたくさんできる環境は素晴らしいですが、そうかと言って勉強だけの毎日を送るのは退屈ではないでしょうか?
仕事と勉強を両立させることで生活にメリハリをつけ、結果的には集中力を維持することにも貢献していたと感じています。
 
高校生活で「文武両道」の精神が染み付いていたのかも。
ある程度の貯金があって仕事を辞めてしまった場合、ほぼ勉強しかすることがなくなってしまいます。
一見すると優位な状況に感じられますが、勉強に行き詰まってしまった場合に打ち込むものがなく八方塞がりです。
 
筆者としては精神衛生上おすすめしないよ。
また、国家総合職など一部の区分を除いて公務員試験はそこまで難易度の高いものではありません。
自治体や機関によって状況は異なりますが、全体的に志願者数と倍率は低下傾向にあります。
前の段落で述べたように面接で経験を話せるメリットもあるので、まずは仕事を続けながら勉強して様子を見るようにしましょう。
 

社会人の公務員試験デメリット

先ほど反対に、社会人として公務員試験を受験して感じたデメリットは以下の通りです。

(社会人の公務員試験デメリット)

  1. 学習時間の確保が難しい
  2. 受験のために有給休暇の取得が必須
  3. 受験仲間で情報共有ができない

 

学習時間の確保が難しい

社会人からの公務員試験受験でまず課題となるのが、学習時間の確保です。

学生より勉強に充てられる時間が限られており、時には急な仕事の予定が入ってしまうことだってあるかもしれません。

 
急な出張や会議は日常茶飯事だったよ…
しかし、「社会人だから勉強時間を確保できない」というのは言い訳に過ぎません。
朝早く少し起きる、お昼休憩中に勉強する、隙間時間の活用など、時間的に学生より不利だからこそ工夫することで勉強時間を捻出します。

私が公務員試験を受験している期間、仕事の時間以外はほぼ勉強に充てていました。

趣味の時間も取れないほどでしたが、「長い人生で見れば1年くらい刹那だ」と考えてそこは割り切っていました。

 
将来のために「いま」頑張ろう!
公務員試験対策の学習時間
試験の約1年前から学習をスタートして、最終的には1,300時間ほど勉強していました。
忘れてしまったり隙間時間の学習など記録していないものもあるので、実際にはもう少し多くの時間を費やしているかと思います。
学習時間の目安についてはまた別の記事で触れようと思っています。
 

受験のために有給休暇の取得が必須

多くの機関・自治体で筆記試験は土日に実施されますが、面接は平日に行われることが多いです。

基本的に日程は変更することができないので、面接期間中は極力仕事でアポイントなど入れないように配慮が必要です。

 
一方的に面接日を指定されるのが一般的だよ。
下の表は、実際に私も受験した令和6年度の国税庁(国税専門官)の試験日程です。

一次(筆記)試験は日曜日に実施されていますが、二次(面接)試験は平日の枠しか設けられていません。

試験会場近くに住んでいる方は当日だけ有給を取得するだけで済みますが、遠方から受験する場合は2〜3日は有給を使う必要があります。

試験日程が分かり次第、会社に対して早めに有給申請を行いましょう。

そもそも土日休みでない方もいらっしゃると思うので、自分のスケジュールを確認した上で併願先など検討しましょう。

 
面接を何回受ける必要があるのかも確認しておこう〜

受験仲間で情報共有ができない

学生時代に公務員試験を受験する場合、大学の教務課や同期から情報を得ることができます。

しかし、社会人からのスタートで私のように通信講座となると自宅学習が中心で孤独を感じることがあります。

 
自宅で集中できたらか校舎の自習室は利用しなかったんだ。
公務員試験は情報戦の一面を有するため、予備校のサービスやインターネット検索を駆使し、必要な情報収集は徹底的に行いました。

良い意味で周囲と自分を比較することがないので、その点はメリットにもなり得ます。

誤った情報を遮断するために、慣れない間は予備校などソースのしっかりとした情報を活用するようにしましょう。

 

【まとめ】仕事を続けながら公務員試験対策をしよう

社会人になって公務員試験の受験を検討している方は、可能な限り現職を続けながら対策することをおすすめします。

残業が多い、休日が不規則、体力仕事で帰宅後に勉強する元気がないなど、人によっては厳しい環境に置かれているかもしれません。

 
無理のない計画を立てることが大切だよ〜
仕事はいつでも辞めることができますが、辞めてしまった後で再就職するのは大変です。
社会人は自立して生活をする必要があるので、金銭的な部分においても収入が途絶えてしまうのはリスクです。

公務員試験に興味のある方、これから実際に試験対策を始める方にとって少しでも参考になれば幸いです。
 
受験生のみんな、応援してるよ!